グルメがあふれる街長崎で、ランチを楽しみたい。
ちゃんぽん、トルコライスもありますが、一度食べてみたいのは、長崎卓袱料理。
ただ大皿の料理を大人数で食べる卓袱は、一人でしかもランチタイムに食べるのはムリだろうと諦めかけていましたが、地元の人が「昼間から1人分の卓袱が食べられるお店」を紹介してくれました。
お店は、名店浜勝。
優雅な美味しさに箸が進んだ、浜勝お一人様卓袱料理の食レポです。
長崎のグルメ・卓袱料理とは
卓袱料理とは、和・唐・蘭の文化が交じり合った長崎のグルメです。
大皿に盛られたコース料理を円卓を囲んで味わうものです。
開かれた港町として日本の中でも独特の発展を遂げた長崎ならではの郷土料理。
長崎の名店・浜勝とは！？
「ランチタイムに1人分の卓袱を食べるなんて無理…。」と落胆していた私に、地元の方が教えてくれたのが名店「浜勝」です。
長崎卓袱浜勝は、株式会社リンガーハットが運営している卓袱料理の専門店で、昭和43年にオープンした老舗。
まさに長崎が誇る長崎グルメのお店なのです。
店内もとても広く、ランチタイムから一人で食べられる卓袱料理のコースもあるのです。
「ぶらぶら卓袱」と「長崎浪漫」というお一人様でも食べられる卓袱コースをそれぞれいただきました。
ぶらぶら卓袱・お一人様コース
長崎卓袱浜勝のお一人様用コースぶらぶら卓袱コースを頼んでみました。
卓袱料理はお椀からスタートが基本だそうです。
お刺身までついています。
これが新鮮で脂がのって美味過ぎました。
長崎をはじめ、九州の刺身醤油はトロっとして甘くて美味しい。
朱塗りの桶に入ってご馳走が出てくるところが、まさにTHE・卓袱！
ばら煮(十六寸豆）も卓袱の定番。
バラ貝のやわらか煮が肝まで美味しい。
鯛の真子、季節の野菜の煮こごり。
旬のお野菜に焼き魚。
揚げ物。蓬紫陽花団子です。
団子の概念が変わるか、と思ったほど美味しい。
カリカリ、ふわふわ、サクサクです。
角煮が出てきました！
卓袱と言えば角煮。
角煮と言えば卓袱。
こちらは、他の料理を食べ終わたころに運ばれてきます。
なかなか角煮が来ないので、うっかり一品料理の角煮を注文しそうになりました。
そこは、お店の方が「この次に角煮が参りますよ」と教えてくれました。
和風の角煮とはちょっと異なるのかなぁ。薬膳のような味がする気もします。
※個人の見解です
デザートは2品もありました。
甘―いお汁粉と西瓜のゼリーのようなもの。
これもぺろりとたいらげる。
長崎浪漫
もうひとつ、1人分の卓袱を食べられるメニュー、長崎浪漫（ながさきろまん）です。
キレイに並んだ小鉢の料理は、長崎の旬の野菜をふんだんに使ったというこれまた嬉しい料理です。
お品書きがついています。
お刺身
旬の地魚。
長崎港で水揚げされた鮮魚です。
小鉢
鱧（はも）の切り落とし
旬の鱧を骨切りして
湯引きしたもの。
酢の物
連子鯛（キダイ）のエスカペッシュ
季節の野菜と連子鯛の洋風南蛮漬け
角煮
コロコロ角煮
揚げ物
蓬紫陽花揚げ。
蓬がホワイトソースに混ぜ込まれたお団子。
煮物
牛の時雨煮
長崎県産牛のもも肉とゴボウを山椒を聞かせて炊き上げたもの。
長崎産鯛の煮こごり
鯛の真子、海老、季節の野菜を使った煮こごり。
おちこ芋
旬のおこち芋の塩ゆで。
バイ貝の柔らか煮
時間をかけて煮込んであるそうです。
お吸い物
五島うどんの吸い物仕立て
平戸産の焼きアゴの出汁を使った五島うどんの吸い物。
サラダは2種類から選ぶ
鯨のサラダ
尾羽鯨と季節の野菜、にし自家製ドレッシング
または
ローストビーフサラダ
長崎産牛のもも肉を使った自家製ローストビーフのサラダ
ご飯は2種類から選べる
大村寿司
大村発祥の甘いお寿司を卓袱風に仕上げたもの。
または
じゃこご飯
ちりめんじゃこを有馬山椒で炊き上げたもの。
選べるサラダは、ローストビーフにしました。
ご飯はじゃこご飯。
甘味
カステラ
長崎名物、自家製のカステラ。
ぜんざい
北海道産の小豆を煮込んであります。
一品料理に鯨料理を追加しました。
鯨の竜田揚げ、一品料理です。
クジラのお料理は珍しく、竜田揚げ、クジラのサラダ、鯨のユッケなどありました。
おススメを聞いたところ、竜田揚げを紹介されました。
美味しかったです。
量もそんなに多くないので、追加してもペロリと食べられます。
長崎卓袱浜勝のアクセスと詳細
長崎県長崎市鍛治屋町6-50
思案橋電停より徒歩で約1分。
クレジットカード使用可
人気店ですが、お店が広く、飛び込みの方のために席を確保してあるので予約なしでも大丈夫とのことでした。
