目黒大鳥神社は歴史も深く、由緒あふれる目黒区の氏神様。
ご利益を下さる神様がご夫婦ということもあり、夫婦円満、良縁、恋愛のパワースポット。
毎年、9月の例大祭、初詣、11月の酉の市で大変賑わいます。
大鳥神社の酉の市
大鳥神社の酉の市の始まりは、江戸時代と伝えられています。
ご神前には「八つ頭(やつがしら)」という縁起の良い里芋と熊手が献上されます。
ひとつは日本武尊が東征の時八族の親分たちを平定されたときにお手柄を形にして表したもの。
もうひとつの縁起は「頭の芋」(とうのいも)とも呼ばれる名前によるものです。
人の頭に立つように出世出来るという縁起担ぎ。
もうひとつは
「一つの芋からたくさんの芽が出る」
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「子宝に恵まれる」いう縁起もあります。
酉の市の縁起物・熊手と日本武尊のつながり
目黒大鳥神社に祀られている日本武尊と酉の市の縁起物、熊手には深いつながりがあります。
日本武尊が天皇の命で東征された頃、熊手は戦いの武器でもありました。
東征の途中、日本武尊は静岡県の焼津で賊の焼討ちにあわれます。
その時、なぎ倒されていた草をお持ちの熊手でかき集められ、火を防ぎ、向火(むかえび)をもって賊を退治しされたのです。
この伝説にちなんで熊手には「火難除け」の縁起物として知られています。
大鳥神社の酉の市|御朱印と露店の出店は!?
大鳥神社の酉の市は、露店もおよそ30店ほど出店しとても賑やかです。
大鳥神社では普段は御朱印を頂く事は出来ませんが、毎年酉の市の日には書き置きの御朱印が頂けます。
御朱印は限定なので、出来れば「一の酉の日」に行って授与することをおすすめします。
大鳥神社の酉の市は!?
一の酉
19時~
社殿で太太神楽(だいだいかぐら)で「熊手の舞」の奉納
二の酉
11時~
江戸消防記念会より木遣りの奉納
19時~
社殿で太太神楽(だいだいかぐら)で「熊手の舞」の奉納
大鳥神社のご利益をくださるご祭神
国常立尊(くにのとこたちのかみ)
日本武尊(やまとたける)
弟橘媛命(おとたちばなひめ)
弟橘媛命(おとたちばなひめ)は日本武尊のお妃さま。
お二人は強い愛で結ばれていらして、「恋愛・縁結び」の神様として有名です。
ご利益は「火難除け」「商売繁盛」などたくさんあります。
大鳥神社と日本武尊
大鳥神社には日本武尊にまつわる言い伝えがあります。
景行天皇(けいこうてんのう)が日本を収められとった時代の話。
今の大鳥神社のある地に国常立尊(くにとこたちのみこと)をお祀りした社がありました。
日本武尊は東夷平定の時、その社に立ち寄られ、部下の眼の病気が治り、無事に東夷平定できるようにと祈願されたところ、その場ですぐご利益を授かりました。
日本武尊は社の霊験に感謝し、持っていらした十握剣(とつかのつるぎ)を社に奉納されます。
日本書記では、日本武尊がお亡くなりになったとき御霊が白鳥になったという「白鳥伝説」が記されています。
白鳥となった日本武尊の御霊が、大鳥神社に現れたと言われています。
鳥になって表れた鳥明神をお祀りしてあることから、大鳥神社の名前の由来となりました。
大鳥神社は江戸九社のひとつ
江戸時代、当時の地図であった「江戸図」いうものがありました。
日本で一番古い地図のようなものは、室町時代長禄(ちょうろく)の時のものです。
その古い地図にはすでに「鳥明神」と言う名前で、大鳥神社が載っています。
もうひとつ、大鳥神社の歴史の古さを表すものに「江戸名所図会」(えどめいしょずえ)というものがあります。
※江戸のガイドブックみたいなものです。
そこに大鳥神社は「大鳥大明神社」と描かれ、すでに登場しています。
大鳥神社|境内のスポット
手水舎
鳳凰(ほうおう)の社紋が彫らています。
切支丹灯籠(きりしたんとうろう)
肥前島原藩主松平家の下屋敷から移築されたものです。
目黒稲荷神社
天然記念物の「オオアカガシの木」がありましたが、こちらは平成14年に枯れてしまいました。
大鳥神社の例大祭|目黒の祭りと地元とのつながり
大鳥神社は地元の氏子さんに愛されている神社。
2014年、目黒区立第3中学校と第4中学校が統合されて新校名が「大鳥中学校」になったほどです。
大鳥神社へのアクセス
東京都目黒区下目黒3-1-2