大阪のパワースポット玉造稲荷神社です。
古代から人が住まい、多くの歴史上の著名人にもゆかりの地です。
縁結びのご利益で人気のお守り、縁のヒモが人気です。
大阪玉造稲荷神社に参拝
玉造神社のあるこの地には、なんと6000年も前から人が居住していました。
神社の名前「玉造」はこのエリアの地名で、古墳時代、勾玉を作る「玉作り部」がこの地にあったことが、名前の由来だそうです。
古来から集落があった場所は、作物が取れやすい、居住しやすい、水がキレイなどの利点があり、古くからたくさんの政が行われてきたことから、今でもパワースポットといわれるところが多いです。
「大坂三十三所巡り・第十番札所碑」の横には、近松門左衛門・曽根崎心中の石碑があります。
元禄時代、玉造稲荷神社の境内には観音堂があったそうです。
大坂三十三所観音の第十番札所としてにぎわった様子が、近松門左衛門の浄瑠璃「曾根崎心中」や「卯月の紅葉」で書かれています。
玉造神社は、垂仁天皇18年(紀元前12年)創祀されたと伝えられていて、歴史がとても古いです。
あの聖徳太子も、この地で必勝祈願をされたと伝えられています。
聖徳太子が仏教受容問題で物部守屋公と争われた際、この玉作岡に陣を敷き「我に勝を与えるならこの栗の白木の箸に枝葉を生じさせ給え」と祈願されたところ、のちに枝葉が生じ、この戦いも無事に終わったといわれています。
玉造稲荷神社公式ホームページ
石の鳥居。
狛犬様です。
江戸時代、お伊勢参りをするのにまだ徒歩だった時代、伊勢神宮への参拝道として整備された道を歩いていきました。
玉造稲荷神社は、伊勢参宮本街道の始点として、お伊勢参りの無事を玉造稲荷神社で祈り、お伊勢参りに出発したそうです。
小野小町の歌碑。
~湊入りの玉つくり江にこぐ舟の音こそたてね君を恋ふれど~
「湊の入口の玉造江を漕ぐ舟が、しきりと櫓の音をたてるように音には出さずにいる。あなたを恋しく思っているけれど」と。
水神様がいらっしゃる厳島神社
境内の厳島神社です。
稲荷神社は稲と深いつながりがあります。
玉造稲荷神社では、現在でも境内の水田で稲が作られているそうです。
こちらの池には水神様をお祀りされています。
ご祭神は、市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと)、弁天様です。
鳥居の後ろには、弁天様の絵馬も奉納されていました。
子宝のご利益でも知られる玉造稲荷神社
玉造稲荷神社は、子授けの御利益でも知られています。
左側の狛犬さまのすぐ近く、「なで子持曲玉・子の悩み」と書かれた石があります。
上に勾玉の形をした石があり、撫でることで「子宝に恵まれる」というご利益があるそうです。
千利休も愛した玉造の清水
千利休を偲んで採掘された井戸、利休井です。
こちらは、千利休居士顕彰碑。
千利休は、この玉造の地に屋敷を構えていたそうで、『摂津名所図会大成』には、千利休が玉造清水と呼ばれるこの地の良質な水を茶の湯に愛用していたとあります。
当神社でも利休が生駒山系を眺め茶会を催したとの伝承が残り、利休ゆかりの地・玉造として昭和52年に「千利休居士顕彰碑」も建立された。
玉造稲荷神社公式ホームページ
玉造稲荷神社と豊臣秀頼公
豊臣秀頼公の像です。
この玉造稲荷神社は、豊臣秀頼公ゆかりの神社。
この像は、大阪城天守閣の方を向いて建てられたのだとか。
ここから紹介する全てのパワースポットは、豊臣秀頼にちなんだものばかりです。
子の悩み・縁結びに|胞衣塚(よなづか)大明神
胞衣塚(よなづか)大明神です。
胞衣(よな・えな・ほうい)とは、胎盤、臍帯、卵膜のこと。
この胞衣塚大明神には、豊臣秀頼公の胞衣が収められている、まさに母淀君と秀頼公の体の一部がある場所です。
江戸時代には、豊臣家の恩義を忘れない地元の人たちがひっそりと胞衣を守り抜き、今は大切にこの地に埋められているのだそうです。
胞衣塚大明神は、子供の夜泣き、子の悩みにもご利益があると慕われています。
胞衣塚大明神の前に奉納されているのは、縁のひもが奉納されています。
真田幸村が考案したといわれる真田紐で作られていて、様々な縁を結ぶ縁結びのご利益で知られています。
真田紐は太い木綿糸で平たく編んだ組紐で、刀を腰に結ぶための紐として利用されるほど、伸びにくく丈夫な紐です。
すぐ隣りには、万慶稲荷神社(まんけんいなりじんじゃ)新山稲荷神社(しんやまいなりじんじゃ)があります。
万慶稲荷神社は、豊臣家が大坂城内で祀っていた稲荷社。
新山稲荷神社は、寛政11年(1799年)、大坂城代松平輝和が、清水谷の大阪城代下屋敷で祀っていた稲荷社だそうです。
くぐることの出来ない鳥居
鳥居なのに、人がくぐれないほどの高さしかない鳥居です。
この鳥居は、豊臣秀頼公が奉納された鳥居で、阪神淡路大震災のとき、基礎に損傷を受けたため、上部・脚部に分けられて境内に残っているそうです。
背の低い鳥居の後ろ側には、梅薬師道祖神。
江戸時代、神社北東の地に、疫病や災害除け、長寿に病気平癒を祈る石薬師があり、見事な梅が咲き誇ったことから「梅薬師」と呼ばれたそうです。
玉造稲荷神社では、2020年に疫病終息や民の安全を願って、この梅薬師道祖神が祭祀されました。
道祖神の石碑の隣には梅が植樹されていて、お水をかけて参拝します。
夫婦梅。
毛利家の刻印石。
元和6年(1620)からはじまる徳川家の大坂城再築の際、長州藩(藩主 毛利秀就)より運ばれた石材。
当時の玉造は、石垣の石材置き場となっており、大坂城には使用されず、神社石垣として400年間使われていた。
令和2年(2020)6月、新型コロナウィルスに伴う「梅薬師 道祖神」の石垣の組み替え中に発見された。石材には、毛利家の刻印である「一」と「〇」印が刻まれている。
玉造稲荷神社公式ホームページ
石畳まで、梅の花の形をしています。
玉造稲荷神社のご祭神
主神
宇迦之御魂大神(うがのみたまのおおかみ)
稲の精霊といわれ、衣食住を司る神様。
五穀豊穣、商売繁盛などのご利益があり、お稲荷さんとして慕われています。
相殿
下照姫命(したてるひめのみこと)
国や家庭、事業の安泰を司る神様。
安産、家庭円満、縁結びのご利益でも知られています。
稚日女命(わかひるめのみこと)
身体の創生ならびに精神の安定を司る神様。
名前の意味が「若く瑞々しい日の女神」ということから、天照大神の幼名であるという説もあります。
月読命(つきよみのみこと)
月の神様、海の神様。
月の満ち欠けが潮の満ち引きと関係することから、漁業の神様としても信仰されています。
軻遇突智命(かぐつちのみこと)
火の神様。
火や熱いものを扱う職業の人からも厚く信仰され、家内安全の神様としても知られています。
玉造稲荷神社の公式ホームページには、「金銀財宝の守護、金運、招福、鎮火、防火の神として、また縁結び夫婦和合」のご利益があると紹介されています。
玉造稲荷神社へのアクセス
大阪府大阪市中央区玉造2-3-8