北スペインバスク地方ゲルニカ~ビルバオの観光記です。
ビルバオでは、グッゲンハイム美術館と世界遺産ビスカヤ橋へ。
グッゲンハイム美術館は、規模の大きさと出会ったことのない斬新なアートに驚き。
ビスカヤ橋は高さ50mの橋をドキドキしながら渡るのです。
ゲルニカの街では、戦火を逃れた歴史的な建造物を見てきました。
ビルバオの世界遺産ビスカヤ橋
世界遺産でもあって、ビルバオに来たなら絶対に見ておいた方がいい。
そう言われたビスカヤ橋。
しかし・・・ 何度話を聞いても橋の具体的なイメージがわいてこない。
「橋についているゴンドラが運搬をしている」
↑
うん、これは意味が分かる。
ゴンドラの上の橋を歩いて渡る事が出来る。
↑
ゴンドラの上に橋がある・・?
ちょっとイミフ。
全くわからなくなったのは、ここから先・・・
ビスカヤ橋の下を船が通り抜けるためには、橋の高さを高くする必要がありました。
↑
うん、わかるよ。
でも、高くすると橋まで登る坂道を作る必要がある。
↑
これもわかる。
そこで、坂道を作らず橋の下をゴンドラで結ぶことにした。 (。-`ω-)・・・
いまいちわからない。
橋の高さ以上に大きな船が通るとき、私のイメージでは橋が開く。
いわゆる開橋というやつね。
開閉せずに、橋よりも高い船を通すってどういう事?
ゴンドラとどんな関係が?
近くまで行ったらその意味が分かるっ!
なんと橋の下にゴンドラが吊るされていて、左右の対岸の間を行き来しながら、人や車を運んでいる
Σ(・ω・ノ)ノ!
なるほど。
ゴンドラを動かすことで、ゴンドラのない場所を船が通る事が出来るってわけですね。
ビスカヤ橋の橋脚の上を歩いてみた
さて、この橋を渡る方法は2つ。
ゴンドラに乗ってわたるか。
それとも、エレベーターで橋の頂上まで上がり、歩いて渡るか。
私たち10人のうち高所恐怖症の1人を除いて、全員上を歩く事に決定。
エレベーターで上まで上がると。。。
この景色。
あたりの街が一望できます。
高さは何と50m。
下を動いているゴンドラが、この小ささ(笑)
高所恐怖症の人は絶対にだめ(笑)
私も真下を見ると、内臓がキューンってなりました。
世界遺産に登録された事を記念して、こんな文字が橋に刻まれています。
「Puente Vizcaya patrimonio Mndial」
これは、思わずみんなで足と一緒に撮影。
そんな橋の隙間から一瞬でも下を見ると、恐怖です(; ・`д・´)
無事、橋を渡って反対の岸から写真を撮影。
ポルトゥガレテ地区とゲチョ地区という全く個性の違う2つの地区を結んでいる橋のため、対岸の景色は全然違います。
これもビスカヤ橋の魅力。
帰りの道は、ゴンドラに乗って橋を渡ってみました。
真ん中に車や二輪車。
人は両端に乗りますが、左右での行き来は出来ません。
ゴンドラの右端か、左端のどちらかに乗ります。
ビスカヤ橋へのアクセス
Puente de Vizcaya Zubia, Getxo, Bizkaia,
最寄り駅 Areeta駅Portugalete駅と両岸に駅があります。
少し距離は歩きますが、とてもきれいな街並なので、苦になりません。
便利なツアーもあります。
グッゲンハイム美術館
ビルバオに行ったら必ず訪れたいグッゲンハイム美術館。
美術館に入る前の奇抜なオブジェからいきなり驚かされます。
時間がない人は、外のオブジェを楽しむだけでも十分だと思います。
もくもくと水蒸気のようなものも出ていて、その水蒸気すらアートの一環なのだとか。
この霧のようなアートは、日本人の中谷芙二子さんの「霧の彫刻」という作品です。
美術館の後ろにかかっている橋の下から霧が出てきます。
中はかなり広いです。
1階には迷路のようなものもあり、けっこう歩きますよ。
お土産には、展示物に関する珍しいものもあって、いろいろと買い物が出来ました。
お土産にエコバック、おすすめ。
ビスカヤ議事堂
議事堂として、今でも利用されているこの建物。
中はまるで美術館です。
1937年、スペイン市民戦争での空爆の被害を逃れたという奇跡の建造物。
建物の内部では、歴代議員の肖像画、フェルナンド5世の宣誓画、ビスカヤ県の紋章などを見ることが出来ます。
オークの木。
300年前、オークの木の前で独立の宣誓を行ったとされる歴史的な木です。
現在は4代目になります。
2代目、3代目の木も見ることが出来ます。
ピカソのゲルニカ
ビスカヤ議事堂から徒歩5分ほど。
坂を下るとピカソの絵画「ゲルニカ」に出会えます。
当時、スぺインはソ連が指示する共和派が国を治めていました。
そこにドイツが指示する保守派のフランシスコ・フランコが、反乱を起こします。
スペイン北部を次々に制圧していくフランコ。
1937年、このゲルニカは、ドイツ空軍、コンコルド軍団から無差別爆撃を受けます。
世界初の無差別爆撃は、3時間もの間、20分おきに爆撃をされ、罪のない大勢の市民が犠牲になりました。
その悲惨さが描かれたものです。
ピカソはこの無差別爆撃に怒りを感じたのですね。
現在、ピカソが描いたものはマドリードのソフィア王妃芸術センターに展示されています。