浅草寺の羽子板市2022が開催|江戸時代から伝わる納め観音縁日

浅草寺の羽子板市は毎年12月17日、18日、19日に開催されます。

浅草寺の境内に30店を超える羽子板の露店が並ぶ年末の風物詩です。

羽子板市の由来

毎月18日は観音さまの「ご縁日」です。

12月18日の縁日は「納めの観音」と言われ、一年の締めくくりで、いつもの月よりもたくさんの人が参拝されるのです。

江戸時代、毎年12月17日、18日に「歳の市」と呼ばれるものが開催されていました。

お正月の準備のため、縁起物などを売る店が浅草寺の境内に露店を出していたのです。

「歳の市でお正月用品を買うのが縁起が良い」ということで、浅草寺の境内は大変賑わったそうです。

この「歳の市」が今は「羽子板市」として縁起物の「羽子板」を販売するようになったことが今の羽子板市の始まりです。

変わり羽子板

毎年話題の人をテーマにした「変わり羽子板」も見られます。

毎年恒例の変わり羽子板。

まさにその年の顔となった人の羽子板も登場します。

縁起物の「羽子板」

羽子板は東京の伝統工芸品に指定されています。

女の子に悪い虫がつかない!?

元々、羽子板は「邪気を跳ね返す」という事で特に女の子の生まれた家には縁起物とされた羽子板。

羽根つきは、江戸時代から伝わる女の子のお正月の遊び。

女の赤ちゃんの無病息災のお守りという意味もあります。

羽子板を飾る時期

飾りはじめ
毎年12月の中ごろ

仕舞い時期
1月15日ごろ。

羽子板の「羽根」は昔から伝わる縁起物

羽子板とセットで飾る「羽根」。

実はこれも大変な縁起物。

羽の形が「トンボ」に似取ると言われています。

トンボは「害虫を食べてくれる」ということから、悪い虫がつかない縁起ものと言われています。

羽根についた「豆」の縁起

羽子板でつく羽根には、黒い玉がついています。

あの玉は「無患子」(むくろじ)という大木の種。

「子供が病気をしない」という意味があります。

他にも豆=魔滅(まめ)!という事で、魔除けをしてくれます。

豆=忠実(まめ)まじめ、本気、誠実という意味です。

職人技の「押絵羽子板」に注目

押絵羽子板の起源は、文化・文政年間(1804~1829)頃からといわれています

江戸時代の終わりごろから伝わる「押絵羽子板」歌舞伎役者の絵が画題になり、今まで引き継がれています。

埼玉県春日部市の特産品としても知られています。

また老舗の「高砂」というところは、女性の職人が作ることで有名。

職人に南川さん、新田さんというお2人は、葛飾区伝統工芸士に認定されています。

「恵比寿大黒天御影(みえい)」と「縁起小判」

羽子板市は、羽子板以外の縁起物にもたくさん会えますよ。

羽子板を買ったら、縁起よく三本締めをしてくれます。

羽子板市から授与されるのが、「縁起小判」と「恵比寿大黒天御影」

縁起小判

新年の福徳を願うお守りで、小判の形をしています。

恵比寿大黒天御影は、恵比寿さまと大黒さまが印刷された福絵です。

どちらも限定で売られていますので、初詣までには売り切れてしまう事がほとんどです。

浅草寺へのアクセスと羽子板市の概要

12月17日・18日・19日
納めの観音縁日は12月18日

9:00~21:00頃


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